流体力学から数値計算まで

広告


コラム:日常にあるスケール化

 趣味で山に登ることがある。ある程度上って町を見下ろすと家やビルが小さく見える。 これを規格化の考えで説明すれば、「山という高さでスケール化された町を見ているから」 ということになる。要するに山の高さは、家やビルよりもとても高いということである。 逆にこの考え方で小さなスケーリングをするとどうなるだろうか。 これは、地面に寝そべって上を見ればよいことになる。 すると家やビルはとても高く見え、その高さの差がはっきりわかるだろう。

 基準の取り方一つで同じものが全く異なって見えることに興味を覚える。

 勿論、これは長さだけに限らず、お金や時間についても同じことである。 もっとスケールの大きいことで言えば、宇宙から見た地球上の人間活動などはちっぽけなことであろうし、 その逆も然りである。

 要はその時々に応じて、様々な量を最適な尺度で意識的・無意識的に選択しているのであろう。 または、それらの意図的な操作如何によっては、より良い人生が送れるになれるのかもしれない。 まあ、より良い人生と言うのも当の本人の尺度によるのではあるが。。。

 プロセス(過程)とゴール(結果)は互いに影響し合うものであるし、時間と共に変化する。 築いた山を壊しては、より大きい山を築く連続なのかもしれない。 勿論、山の大きさも人によって様々であろうし、形も色々である。


prev | top | next

カウンタ

(2011.3.15〜)